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唾液検査

2020年7月14日

こんにちは

当院では、唾液検査を始めました



最近話題の「唾液検査」って何?

歯とお口の健康を守るには、歯科医院での定期的な検診を通じた『プロフェッショナルケア』と、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づき自分自身で行う『セルフケア』の両方を合わせて実践していく、『予防歯科』がとても重要です

しかし、きちんとセルフケアを行っているのに、むし歯や歯周病になってしまうという方もいるかと思います。そこで注目したいのが唾液の存在です

唾液には口腔中の食べ物の消化を助け、細菌を洗い流すなどの作用がありますが、健康状態を知るための優れた情報源にもなります。
そんな唾液が持つ情報を、歯と口の健康維持に活かそうという検査が、【唾液検査】です。
唾液に含まれる成分や菌の数を調べることで、歯と歯茎の健康や口腔内の清潔度まで調べることができます。
歯とお口の健康を守るには、一人ひとりに合ったケアが大切です。唾液検査でお口の中の状態を知ることから始めてみてはいかがでしょうか


唾液検査でわかること

この唾液検査システムは、少量の水で洗口することで唾液を採取し、歯や口の健康に関係する6つの項目を5分間で測定することができます


下の図は、この検査システムの結果シートです。このシートでは、①歯の健康に関する項目、②歯茎の健康に関する項目、③口腔清潔度に関する項目の結果が図式化されていますので、自分の口の中の状態がひと目でわかります。さらに、それぞれの検査結果についての解説があり、総合コメント欄には歯科医師や歯科衛生士からのアドバイスが記載されます

 

 

       


   唾液検査の結果シートでわかること

1.歯の健康に関する項目

・むし歯菌

むし歯菌が多いと、歯の表面に歯垢(プラーク)が付着しやすく、歯の健康を損なうことが知られています。

・酸性度(口腔内のpH)

唾液の酸性度が高い(唾液のpHが低い)と、口腔内の環境は酸性になり、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。

※pHとは、酸・アルカリの度合いを示した数値です。



・緩衝能(かんしょうのう)

唾液にはむし歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、エナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすいことが知られています。


2. 歯茎の健康に関する項目

・白血球

歯と歯茎の境目(歯周ポケット)で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。

・タンパク質

口腔内の細菌や、歯と歯茎の間にある歯垢(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなることが知られています。


3. 口腔清潔度に関する項目

・アンモニア

口腔内の細菌数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭等の原因になるといわれています。

唾液検査で最適なオーラルケアを

むし歯や歯周病のなりやすさは人によって違います。ですから、予防としての最適なオーラルケアの方法も、一人ひとりに合った方法を選ぶ必要があるのです

唾液検査の結果を基に、自分の口腔内に合ったオーラルケアを当院スタッフからアドバイスを受け、毎日のセルフケアに生かして下さい

費用は、1回1000円+taxです。

5分ほどで結果が分かるので、すぐお伝えします


【注意点】
・検査2時間前から、飲食やタバコ、歯磨きはしないでください。
・PCR検査とは違い、新型コロナウイルスに関してお調べすることはできません。