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離乳食の正しい食べさせ方とは? 歯並び・発音・低位舌に影響するって本当?

2026年3月10日


「離乳食の食べさせ方はこれでいいのかな?」と迷うことはありませんか?


離乳食の食べさせ方は、栄養面だけでなく、歯並びや発音、舌の位置にも関係するといわれています。将来、口元の発達を考えるうえで、離乳食期はとても大切な時期です。


この記事では、離乳食の正しい食べさせ方や歯並び・発音・低位舌への影響を解説します。


■離乳食の食べさせ方は歯並びに関係する?


赤ちゃんの離乳食は、食べるための練習の始まりです。この時期の経験が、顎の発達や歯並びに影響することがあります。


◎噛む経験が顎の発達を促す理由

赤ちゃんの顎は、生まれたときにはまだ小さく、成長途中にあります。


食べ物をしっかり噛むことで、顎の骨に刺激が加わり、発達が促されます。さらに顎が十分に発達することで、永久歯がきれいに並ぶ土台が形成されやすくなります。


一方、十分噛まずに飲み込んでしまう習慣がついてしまうと、顎への刺激が不足して十分に発達しなくなってしまう可能性があります。


その結果、歯が並ぶスペースが不足し、歯並びに悪くなってしまうリスクがあるのです。


◎やわらかすぎる離乳食ばかり食べているとどうなる?

離乳食は段階的に形状を変えていくことが大切です。いつまでもなめらかな状態のままだと、噛む練習の機会が減ってしまいます。


噛む回数が少ないと、顎だけでなく、唇や舌、噛むための筋肉も十分使われません。こうした筋肉は、歯並びを内側から整える役割を担っています。


そのため、離乳食のやわらかさの調整は、食べやすさだけでなく、口全体の発達を考えながら進めることが重要です。


■離乳食と歯並び・発音・舌の発達の関係


歯並びと同じくらい大切なのが、舌の位置や動きです。離乳食期の食べ方は、舌の使い方の土台作りにつながります。


◎低位舌とは?

本来、安静時の舌は上顎に軽く触れているのが理想的な位置とされています。これに対し、舌が常に下がっている状態を「低位舌」といいます。


低位舌の状態が続くと、上の歯には舌からの力がかからず、頬の筋肉に押されやすくなるため、上顎の横への広がりが十分育ちにくくなります。


その結果、歯並びや噛み合わせに影響が出る可能性があります。また低位舌は、上下の前歯が噛み合わない開咬(かいこう)や、いわゆる出っ歯の原因となることもあるため、注意が必要です。


◎離乳食の食べ方と歯並び・発音の関係

発音は、舌・唇・歯の位置に関係しています。そのため、歯並びの状態によっては、発音に影響することがあります。


たとえば、前歯が噛み合わない状態だと、空気が前方に漏れやすくなるため、発音が不明瞭になることも。


離乳食期に、舌で食べ物を上顎に押し付けたり、左右に動かしたりする経験を重ねることは、舌の正しい動きを身につけることにつながります。こうした舌の動きは、将来言葉を発音するときにも必要となる動きです。


■離乳食の正しい食べさせ方


離乳食を食べさせるのに、特別な道具や方法が必要なわけではありません。日々のちょっとした工夫が、お口の発達を支えます。


◎姿勢を整える

離乳食を食べさせるときは、足の裏がしっかりと床や足置きに触れている姿勢が理想的です。足がぶらぶらした状態では、力が入りにくく上手く噛めないことがあります。


背中が安定し、顎を軽く引いた姿勢を意識すると、噛む動きがスムーズになります。


◎スプーンの入れ方

スプーンは口の奥に入れすぎず、赤ちゃんが自分の上唇を使って取りこめる位置で止めます。流し込むように与えると、噛む機会が減ってしまいます。


◎月齢ではなく発達を目安にする

離乳食の進め方には個人差があります。そのため、月齢だけで判断するのではなく、しっかり飲み込めているか、舌で押しつぶせているか、噛む動きができているかを観察することが大切です。


食べる様子をみながら段階的に進めることで、無理なく噛む力や舌の使い方を育てることができます。


■食育と歯科の役割


離乳食の進め方について不安がある場合は、家庭の中だけで悩むのではなく、専門家に相談することも大切です。


◎口の発達は栄養だけではなく“食べ方”で育つ

栄養バランスはもちろん大切ですが、食事環境や姿勢、食べ方も同じくらい重要です。噛む力や舌の動きは、日々の食事を通して少しずつ身についていきます。


歯科では、歯の生え方だけではなく、舌の位置や噛み方などもあわせて確認しています。


◎つづき歯科の栄養相談について

当院では、管理栄養士による栄養相談を行っています。離乳食の進め方や食材選びだけでなく、噛む力や口の使い方についてもアドバイスしています。離乳食の進め方に疑問や不安を感じたときは、お気軽にご相談ください。


【離乳食の与え方が整った歯並びと正しい発音につながります】


離乳食の食べさせ方は、栄養面だけに関係しているわけではありません。将来の歯並びや発音、舌の位置の安定につながる大切な土台作りです。毎日の積み重ねがお子さまの未来の笑顔につながります。


当院では、子どもの健やかな成長のために食育指導を行っています。食習慣を正し、食育を通して正しい成長を促すようサポートしています。


お子さんの口の健康や発育についてお悩みや不安がある方は、当院までお気軽にご相談ください。


つづき歯科
歯科医師

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