
歯科医院に管理栄養士が在籍していると聞いて、意外に感じる方もいるかもしれません。歯の治療と管理栄養士は関係ないように思うかもしれませんが、食生活がお口の健康に影響しているケースは少なくありません。
この記事では、歯科に管理栄養士が必要な理由や役割、患者さんにとってのメリットを解説します。
目次
■歯科医院に管理栄養士がいる理由とは
歯の健康は、むし歯や歯周病の治療だけすれば終わりではありません。治療によって口の中の状態を整えることはできますが、その状態をどれだけ長く保てるかは、日々の食事や食べ方、生活習慣に左右されることもあるのです。
実際、治療後も同じ食習慣を続けていることで、再びトラブルを抱えてしまうケースは少なくありません。
また、口の中の状態は、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」によっても影響を受けやすいです。噛む回数や食事の時間、間食のとり方など何気ない習慣の積み重ねが、歯や歯茎に負担をかけていることもあります。
こうした部分は、診療室の中だけでは把握しにくく、治療だけで改善することが難しい領域でもあります。
そこで重要になるのが、歯科の視点を踏まえた食事や食習慣の考え方です。歯科医院に管理栄養士がいることで、口の中の健康を保つために必要な「食べること」への向き合い方を、日常生活に合った形で伝えることができます。
歯の治療と日々の食事を切り離さずに考えることが、長期的な口の中の健康維持につながっていくのです。
■歯科における管理栄養士の主な役割
歯科医院での管理栄養士の役割は、口腔内の悩みや生活に合わせた相談や、栄養や食事の工夫、子どもの成長に関わる食育など多岐にわたります。
◎口腔内の状態や食事の悩みを踏まえたカウンセリング
患者さんの口の中や食事に関する悩みを聞き、改善していくための指導やアドバイスを行います。
たとえば、噛む力や歯の本数に合わせた食べ方や、好き嫌いのある子どもに食材のとり方や調理方法のアドバイスなどをします。定期的にカウンセリングを実施し、患者さんと一緒に少しずつ悩みの改善に取り組んでいくことが、管理栄養士の役割のひとつです。
◎口腔環境に配慮した栄養指導
お口の中を確認し、むし歯や歯周病の発症リスクを抑えるための栄養指導を行うことも管理栄養士の役割です。
たとえば、間食のとり方や砂糖を多く含む飲みものを摂取するタイミングを調整したりする方法を指導します。また、食べ方や噛む回数を工夫することで、口の中の健康を保つためのアドバイスも行います。
◎子どもが健やかに成長するような食育指導
管理栄養士は、子どもの健やかな成長と健康的な生活習慣を身につかせるための食育指導も役割のひとつです。
たとえば、偏りがちな食材をバランスよく取り入れる方法や、歯並びに悪い影響を与えないように噛む力を育てる食生活の指導をすることがあります。
また、野菜や果物を無理なく食べられる工夫や、食事のマナーを身につけるためのアドバイスも行います。食育指導を通して、口の中の健康に良い影響が広がっていきます。
■歯科医院に管理栄養士がいることで患者さんが得られるメリット
専門的な知識を持つ管理栄養士がいることで、患者さんにもさまざまなメリットが期待できます。
◎食事や栄養に関する不安を気軽に相談できる
歯科医院に管理栄養士がいると、患者さんは食事や栄養に関する悩みや不安を気軽に相談できるメリットがあります。
どの食材を多く摂ればよいのか、間食のとり方をどうすればよいのかなどを管理栄養士に相談することで、悩みや不安を解消し、正しい食習慣を身につけることが可能です。
◎再発防止につながるサポートが受けられる
管理栄養士の指導を受けることで、むし歯や歯周病の再発予防につながるサポートを受けられます。食事内容や食べ方、噛む習慣を見直すことで、治療後の口腔環境を長期に渡り健康に保つことにつながります。
◎子どもの健やかな成長につながる
管理栄養士からの食育指導により、子どもは栄養バランスや必要な食材を理解し、自分で健康的な食事を選ぶ能力が身につき、健やかな成長につながります。
さらに、子どもの頃に身についた食生活や生活習慣は、大人になってからも続きやすく、生涯にわたる健康の基盤となります。
食育について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
【つづき歯科では管理栄養士による栄養相談を行っています】
歯科医院に管理栄養士がいることで、むし歯や歯周病の治療に加え、食事や生活習慣まで含めたサポートを受けられます。口の中の状態や年齢に合わせた栄養面からのアドバイスは、再発予防や子どもの健やかな成長にもつながります。
当院では、子どもの健やかな成長のために栄養士による栄養相談を行っています。食生活や生活習慣について疑問や不安がある方は、当院までお気軽にご相談ください。