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歯の豆知識『口臭』

2020年3月8日

口臭は人間関係(コミュニケーション)に影響する場合があります
口臭を予防すること、口臭対策を行うことは、エチケットの一つとなっています。口臭の原因を知り、正しい対策を行いましょう

胃腸が原因で口臭が強くなるというイメージを持たれている方が多いですが、口臭の原因のほとんどが口の中にあるとされています
ニンニクやネギ料理などを食べた後は、口臭がきつくなりますが、食事や飲酒が原因の口臭は一時的なもので、時間が経つと軽減されていきます。そのため、治療の必要はありません
 
また、起床時、空腹時や緊張時には口臭が強まります。これは、唾液の分泌量が減ることで細菌が増殖し、これにより口臭の原因物質が多く作られるためです。この種類の口臭は、生理的口臭と呼ばれ、歯磨き・食事・水分補給などにより改善するため、治療の必要はありません
しかし、何らかの病気・疾患による口臭がある場合には、原因に対する適切な対処が必要となります。口臭の原因は、約9割が口の中にあることが報告されています。


主な口臭の原因

口臭の原因のほとんどが口の中にあり、主に「舌苔(ぜったい)」であると言われています。また、「歯周病」や「むし歯」が口臭の原因となることもあります。

①舌苔
舌苔とは、舌の上にある白いコケ状の付着物を言います。口臭の原因となるガス(VSC)を作り出すため、舌苔が多く付着していると口臭が強くなります。
舌苔付着物による口臭のメカニズム
②歯周病
歯周病の原因となる細菌が作り出すガスによって、口臭が強くなります。進行した歯周病では口の中の細菌数が多くなり、口臭がきつくなってしまいます。
口臭は歯周病の症状の一つでもあります。
歯周病による口臭のメカニズム

③口臭の原因「VSC」とは

VSCとは、口臭の原因となる物質「揮発性硫黄化合物」のことであり、舌苔や歯周病菌がVSC生成の原因となります。
 
VSCには、卵が腐ったような臭いがする「硫化水素」、生ごみのような臭いがする「ジメルサルファイド」、魚が腐ったような生臭いにおいの「メチルメルカプタン」などのガスが含まれます。このような臭いは、周囲に不快感を与えてしまいます。

④全身疾患が原因の口臭

全身疾患が口臭の原因になることもあります。糖尿病や肝臓病、蓄膿症などがあります。


口臭の予防・改善するための方法

口臭の原因の多くは口の中にありますので、口の中の十分な衛生管理が必要となります。

①舌苔が原因の口臭予防

舌苔ができる原因はさまざまであり、ストレス、口呼吸、唾液の分泌量減少などと言われています。舌の汚れを除去する専用のブラシ(舌ブラシ)などを使って、舌苔を除去することで、それに伴う口臭を予防・改善することができます。

②歯周病が原因の口臭予防

歯周病の原因は、プラーク(歯垢)の中に含まれている細菌です歯周病菌の多くがVSCを作ります。そのため、歯磨きをしっかり行い、定期的に歯科医院を受診して歯石除去やクリーニングを行うことで、口臭を予防・改善できます。


口臭は当院で相談できます

自分で改善できない口臭は、歯科で治療を行うことが可能です
口臭は、社交的になれないなど、メンタルの部分に影響することもあります。
正しい口腔ケアの仕方や、口臭予防グッズもご紹介します
対策を行っても改善が見られない場合には、当院にお気軽にご相談くださいね