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子どもの歯並び相談は何歳から?歯科医師が教える受診タイミングの目安

2026年7月26日
子どもの歯並び相談は何歳から?歯科医師が教える受診タイミングの目安

いつ相談すればいい?子どもの歯並びで揺れる親心に寄り添って


お子さんの前歯が少し傾いて生えてきて、相談のタイミングに迷っていませんか。早すぎても無駄足かもと不安になり、遅れることも気がかりですよね。この記事では、年齢別の目安や自宅で確認できるサインを歯科医師の視点で整理し、判断のヒントをお届けします。


この記事の要点まとめ


  • 歯並びの相談は3歳・6〜8歳・10歳以降など、成長段階ごとに目安が異なります。
  • 前歯の重なりや受け口、口呼吸などの癖は、相談を検討するサインとして役立ちます。
  • 学校検診の指摘や初回相談は、経過観察も含め状況に応じて対応が検討されます。

子どもの歯並び相談の推奨時期と年齢別の変化

子どもの歯並び相談の推奨時期と年齢別の変化

子どもの歯並びは成長とともに変化していくので、注目すべきポイントも年齢によって移り変わります3。ここでは「相談する時期」と「治療を始める時期」を分けて考えながら、成長段階ごとの目安を見ていきましょう。


3歳頃(乳歯列期):受け口や噛み合わせの違和感に気づく時期


すべての乳歯が生え揃うのは、おおよそ3歳頃です。この時期は、前後左右の噛み合わせにズレがないか、下の前歯が上の前歯より前に出る受け口(反対咬合)の兆候がないかを確認する良い機会になります3気になる点があれば早めに一度相談しておくと、その後の見守り方の見通しが立てやすくなります。 とはいえ乳歯の並びには個人差があるので、慌てず様子を見ることも大切にしてください。


6歳〜8歳頃(混合歯列期):前歯の生え変わりと顎の成長を利用できる時期


最初の永久歯(下の前歯や6歳臼歯)が生え始めるこの時期は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期にあたります。顎がまだ成長途中のため、その発育を利用したアプローチ(1期治療)を検討しやすい段階とされています3顎の成長を味方につけられる点が、この時期に相談するひとつの意義です。 前歯の傾きや重なりが気になり始めたら、相談を検討してみてください。


10歳以降(永久歯期):永久歯がほぼ生え揃う時期の相談と治療の方向性


10歳を過ぎると永久歯が徐々に生え揃い、いわゆる2期治療を考える段階に入ります。「10歳では遅いのでは」と気にされる方もいますが、成長が落ち着いてからの相談でも、その時点に合ったアプローチを一緒に考えていけます2。年齢だけで判断するのではなく、お口の状態に応じて方向性を相談することが大切です。


自宅でチェックできる!親御さんが相談を検討すべき4つのサイン


毎日の仕上げ磨きは、お子さんのお口の変化に気づける貴重な時間です。ここでは、相談を検討する目安になるサインを4つ紹介します3


前歯がガタガタに生えている(叢生の兆候)


新しく生えてきた永久歯が重なっていたり、斜めに傾いていたりする状態は、叢生(そうせい)の兆候とされます。生えるスペースが足りていない可能性があるため、歯が重なって見えたら一度確認しておきたいサインです。


下の歯が上の歯より前に出ている(受け口・反対咬合)


噛み合わせたときに下の前歯が上の前歯より前に出ている状態は、受け口(反対咬合)と呼ばれます。顎の成長に関わることがあるため、比較的早めの相談がすすめられる状態のひとつです3


口呼吸や指しゃぶり、舌を突き出すなどの癖がある


口呼吸や長く続く指しゃぶり、飲み込むときに舌を前へ突き出す癖などは、顎の成長や将来の歯並びに影響することがあります3歯そのものだけでなく、お口まわりの癖にも目を向けることがポイントです。 気になる癖があれば、相談の際に伝えておくとよいでしょう。


乳歯の時期に「すき間」が全くない状態(霊長スペースの有無)


意外と知られていませんが、乳歯の時期に前歯にすき間(すきっ歯)があるのは自然な発育で、霊長スペースと呼ばれます。むしろ乳歯がぴったり並んですき間が全くない場合、永久歯が生えるスペースが不足しやすいとも考えられています。すき間の有無は自己判断が難しいので、気になるときは相談してみてください。


学校の歯科検診で「歯列不正」を指摘されたら?受診までの手順と心構え

学校の歯科検診で「歯列不正」を指摘されたら?受診までの手順と心構え

学校の歯科健康診断で「歯列不正・要受診」の用紙をもらうと、驚いてしまう親御さんも少なくありません。まずは落ち着いて、次の流れで対応していきましょう3


検診結果の紙をもらってから歯科医院を受診するまでの流れ


用紙を受け取っても、すぐに治療を決めようと焦る必要はありません。まずはお近くの歯科医院を受診し、お口全体の状態をていねいに確認してもらうことが第一歩です。健診の紙は「一度詳しく見てもらいましょう」という合図と捉えるとよいでしょう。 受診時にはその紙を持参すると、話がスムーズに進みます。共働きなどで平日の通院が難しい場合は、土曜診療の有無や予約方法をあらかじめ確認しておくと落ち着いて臨めます2


「要受診」=「すぐに高額な治療が必要」ではない理由


「要受診」と書かれていても、その場で自由診療の契約を迫られるわけではありません。実際には、しばらく経過観察となるケースも多くあります。成長段階によっては「今は生え変わりの様子を見ましょう」と判断されることもあり、必ずしもすぐに装置を使い始めるとは限りません3。大切なのは、指摘された内容を歯科医師と一緒に整理し、お子さんの成長に合ったタイミングを見きわめていくことです。費用面の心配があれば、その気持ちも遠慮なく相談時に伝えてください。


初めての矯正相談で何をする?当日の流れと費用への配慮


初めての相談は「何をされるのだろう」と緊張しがちですよね。事前に流れを知っておくと、気持ちにゆとりを持って臨めます。


初回相談の具体的な流れと所要時間・持ち物


初回の相談では、まず問診でお子さんのお口の癖や気になる点を伺い、その後にお口の中を確認しながら現在の状態や今後の見通しについて説明を行う、というのが一般的な流れです。所要時間は内容によりますが、おおむね30分〜1時間程度が目安になります。 持ち物としては、学校の健診結果の用紙や保険証、お薬手帳などがあると話が進めやすくなります。


小児矯正にかかる費用相場と医療費控除の基本知識


小児矯正の費用は装置の種類や期間によって幅があり、自由診療となる場合が多い分野です。だからこそ、事前に費用の目安と支払い方法を確認しておくことをおすすめします。また、お子さんの成長発育のために必要と判断される矯正治療は、医療費控除の対象となり得ます1。制度の詳細は状況によって異なるため、気になる場合は相談時にたずねてみてください。


つづき歯科が大切にする、無理のない提案と丁寧なカウンセリング


当院では、休診中でもLINEやメールで歯の相談や質問をお受けするなど、通いやすさへの配慮を大切にしています。お子さんの成長に合わせた段階的な見守りを重視し、その時々に必要なことを親御さんと一緒に考えていく姿勢を心がけています。すぐに治療を勧めるのではなく、ご家庭のご要望や状況にあわせてお話しすることを大切にしています。 豊田市で相談先を探している方は、気軽にお声がけください。


よくある質問


Q. 子どもの歯の矯正は何歳から始めるべきですか?


A. 年齢だけで一律には決められませんが、顎の成長を利用したアプローチを検討しやすいのは、前歯が生え変わり始める6〜8歳頃とされています3。まずは相談だけしておき、開始時期を歯科医師と一緒に見きわめる方法もおすすめです。


Q. 10歳になると矯正は遅いのでしょうか?


A. 10歳を過ぎても、その時点のお口の状態に合ったアプローチを検討できます2。永久歯が生え揃う時期からの相談でも方向性を一緒に考えられますので、年齢だけで判断せず一度相談してみてください。


Q. 歯並びは何歳頃に決まるのですか?


A. 歯並びは乳歯期から永久歯へ生え変わる過程で少しずつ変化していきます。混合歯列期は顎の成長が続く時期でもあるため、この時期の見守りが大切と考えられています3


Q. 相談に行くのが早すぎて無駄になることはありますか?


A. 早い時期の相談は、経過観察の見通しを立てたり、お口の癖に気づいたりするうえで役立ちます。すぐに治療にならなくても、成長に応じた見守りのスタートとして意味があります。


Q. 子どもが歯科医院を嫌がる場合はどうすればよいですか?


A. まずは相談だけの受診から慣れていく方法があります。無理に進めず、お子さんのペースに合わせて通える環境かどうかを、相談時に確認しておくとよいでしょう。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

3. 日本小児歯科学会 https://www.jspd.gr.jp/

4. 日本臨床歯周病学会 https://www.perio.jp/


都築 秀幸

医師


つづき歯科

院長

都築 秀幸

▶ 監修者プロフィール

経歴
2011年 日本歯科大学新潟生命歯学部 卒業
2011年 愛知学院大学歯学部附属病院 総合診療科
2012年 名古屋市内歯科医院 勤務
2018年 つづき歯科医院 常勤
2019年 つづき歯科 開業
資格・所属学会
【所属学会】
・日本ヘルスケア歯科学会
・JSPP(全国小児歯科開業医会)
・公益社団法人日本糖尿病協会
・日本小児矯正研究会
・日本顕微鏡歯科学会
・日本口育協会
【資格】
・インビザラインドクター
・日本糖尿病協会登録歯科医
・口育士