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アンカースクリュー

2020年10月30日

こんにちは

昨日は休診させていただき、京都へセミナーに行ってきました
患者さまには休診のためご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。

”アンカースクリュー”というセミナーで、簡単にいうと小さなネジを顎の骨に埋め込み、これを固定元として歯を移動させる矯正技術です。
チタン製なので、小さいインプラントみたいですね

歯並びに関して、患者さまから相談を受けることが多くなってきました。
歯並び全体を治したいという相談から、部分的に治したいという相談まで…

特に最近よく相談で耳にするのが、上の一番奥の歯が頬側に倒れてて、よく口内炎になってしまう、噛みにくい、という話です。
また大掛かりな装置も入れたくないから、部分的に治したいとご希望される方が多いです。

ちょうど今回のセミナーではそういう症例の歯の動かし方を学んできました
下の写真をご覧ください。
 

これは上顎にネジを打ち込んで、歯にボタンを付け、ゴムで引っ張る矯正技術です。
ご覧の通り、ネジを固定元としてゴムで引っ張ると、歯が元の位置に戻ってきました
装置も複雑でなく、これならやってみたいと思う患者さまもいると思います

せっかく歯があるのに、噛んでないともったいないですよね

他の相談として、
・下の奥歯を過去に1本抜いてほかっていたら、隣の歯が倒れてきてしまった
・下の奥歯を抜いてそのままにしてたら、上の歯が下がってきてしまった

など、部分的に歯並びが気になる方が多いです。

この矯正技術のメリットは、
①矯正装置がシンプルで、違和感が少ない
②処置時間が少ない(5~10分ぐらい)
③症例によるが、装着期間が短い
④術中や術後の痛みが少ない      など

逆にデメリットは、
①装置が外れることがある
②症例によっては出来ないケースもある
③外科処置を伴う           など


残念ながら、アンカースクリューの成功率は100%ではありません。年齢、骨量、骨質、歯根の状況によっても成功率は変わります。



気になる方は、当院スタッフまでご相談くださいね