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コロナ禍の口腔内トラブル

2020年11月14日

こんにちは
また新型コロナウイルス感染者が増加傾向にあり、第3波がきていますね
今年もあと少しですが、コロナに悩まされる1年となりそうです…

実は悩まされるのは口腔内の環境もです
コロナによって、口腔内の状況が悪化しているのはご存知でしょうか?
問題点を挙げていきます


マスクによる口呼吸
  マスクは相手を尊重するものとして扱われ、今では必需品です。
  マスクは鼻まで覆わないといけないので、マスクに慣れてない人にとっては息苦しく、辛いものです。
  そうなると正常の鼻呼吸が難しく、口呼吸になってしまいます。
  口呼吸になると口腔内が乾燥して、虫歯のリスクや唾液量の減少、体調を崩しやすいといったトラブルが増えてきます。
  また、前歯が着色しやすくなります。

リモートワークで唾液量の減少
  在宅で仕事するリモートワークをする患者さんが増えてきています。
  誰とも話さずに黙々と仕事をしていると、唾液の量が減ってきます。
  唾液には口腔内環境を良くしてくれる様々な作用があるので、それが少なくなると口腔内環境が悪化します。

自宅にいる間に炭酸飲料を飲み続けて、初期虫歯が急速に悪化
  歯科に受診して、虫歯になりかけてる歯を指摘された人もいると思います。
  最近ではなるべく歯を削らずに、穴の空いてない虫歯ならブラッシングや薬などで予防することが多いです。
  ですが、在宅時間が長く、炭酸飲料などを飲み続けてしまうことによって、経過観察していた歯が急速なスピードで穴が空
 いてしまいます。

高齢者は筋力不足となり、診療台から起きられない
  持病などで外出を控えて、高齢者が家にいることが多くなり、その結果筋力不足になっています。
  今まで健康に気をつけて、ジムに行っていた人も行くのをやめたり退会したりしているようです。
  そのため、座り降りする診療台から起き上がれなくなってしまいます。

子どもなりに不安を感じ、指しゃぶりの頻度が多くなったり、毛をむしったりする
  小さなお子さまも、周囲を敏感に感じとるものです。
  その結果、不安を感じ、異常行動をとることが多くなりました。
  指しゃぶりは歯並びや噛み合わせに影響を及ぼします。

中高生は夜更かしなど不規則な生活で口腔内環境が悪化
  YoutubeやNetflixなど手軽に動画を見られる時代で、またお家時間が増え、不規則な生活を送る人が多くなりました。
  その結果、特に中高生の口腔内が悪化し、虫歯や歯肉炎、口内炎や口臭など症状を訴える人が増えました。


以上、上にあげた問題は当院に実際の患者さまで起こっている問題です


ただ、一番の大きな問題は噛みしめです

マスクをすることによるストレス、感染しないよう神経質になる、いつもいない家族が在宅でずっといることによるストレス…
様々なストレス等で噛みしめている患者さまがとても多いです。
その結果、歯にひび割れが生じ、知覚過敏や虫歯、歯周病の悪化、噛み合わせの痛みが発生しています。
中には歯が割れてしまって、抜歯を余儀なくされるケースもあります。

基本的に、唇は閉じてるけど、上下の歯は1mmくらい離れていて、舌は上顎に軽くついてる姿勢が正しい姿勢です
もしかして、普段噛みしめてないですか
是非、日常生活で気をつけて見てください